2021年1月28日(木)にかすみミュージックスクールリトミック指導カレッジⅡの第4回目のセミナーをオンラインで受講しました。
こちらのリトミックは主に、ピアノにつながるリトミックに重点を置いているリトミックです。
本日のセミナー内容は3歳児のリトミックについてです。
主には「ピアノレッスンを始める準備、音楽遊び、3歳児の特徴について」という内容のセミナーでした。
それではセミナーではどのようなお話があったのかをご紹介していきたいと思います。
3歳児の身体的特徴について
3歳児の身体的特徴は主に3つあります。
- 器用に身体を使うようになりスキップもできるようになる
- 自我も育ち、大人と同じような感情活動が始まる
- 知的な能力が高まり、時間の概念もわかるようになる
以上の3つが挙げられます。
自立への第一歩
3歳になると、人間としての基本的な能力がついてきます。つまり、今まではすべてお母さんが主体だったのが、いろいろいなことが自分でもできるようになり、依存から自立へと移行できます。
例えば、洋服の脱ぎ着も自分で出来るようになります。睡眠も、今まででしたら、寝ては起きて、起きては寝て、のようなリズムだったのが、この時期から1回の昼寝、もしくは昼寝はいらないという子供も出できます。また、トイレを一人で出来るようになります。
第2の自我との葛藤が始まる
3歳になる前までは、「第1の自我」というものの芽生えによって、親に自己主張ばかりしていました。それを親がきちんと受け止めてあげることによって、今度は「第2の自我」という社会的な自我、知性が芽生えてきます。
3歳の時期には「第1の自我」と、この「第2の自我」との間で葛藤が起きるのです。
例えば、「あのおもちゃ欲しい」と言って、「あれは○○ちゃんのでしょう」と教えたときに、「嫌だ」ということが「第1自我」になります。
それに対して、社会的な自我である「第2の自我」が現れる時期では、「これはあなたのものではないでしょう?我慢しなさい」あるいは、「貸してといってみなさい」などと教えてあげます。ここで葛藤が起きるのが第2の自我です。
3歳では自分を制御する力をつけてあげなければいけません。怒って辞めさせるのではなくて、上手にセーブできる力をつけてあげなければいけません。
「ダメ!」は何もできない子に育つ
ぞ率芯を育てるためには、まず「できた」という達成感を育てなくてはいけません。何でも自分でやってみたいという年齢なのに、「ダメ」といってやらせなかったら依存的な人間になってしまいます。
そうではなくて「いいよ」と言って助けてあげましょう。この繰り返しが大切です。それが、「自分からやってみたい」ということにつながります。
タイムリミットがあるのはどんな事?
1.絶対音感の獲得は2~3歳で訓練を始めるのがベストで、6歳までにやらないと身につかない。
2.リズム感を付けるのは、感覚刺激に敏感な時期までに身につける。
頭で考えてしまう年齢(6歳)の前までに身につける。
3.想像力・表現力をつけるのは「ごっこ遊び」に夢中になれる時期に身につける。
「見たて遊び」「つもり遊び」をたくさんさせて幼児期では「ごっこ遊び」をさせることが必要です。
3歳児クラスのレッスン内容
3歳児クラスの主なレッスン内容についてご紹介します。
3歳児クラスのレッスンは月3回のレッスンで30分、40分を想定しています。
時間 | 項目 | 内容 |
3分 | あいさつ | 「はじまりのうた」をみんなで歌う |
3分 | ウォーミングアップ | 歩く・走る・ゆっくり・止まる・揺れるをピアノの音を聴きながら動く |
5分 | うたあそび | 「ぐーたっち」をみんなで歌う |
7分 | どうぶつごっこ | うさぎ・ねこ・ぺんぎん・へびをピアノの音を聴いてどの動物か当てて変身する |
5分 | 楽器の音あて | すず・クラベス |
10分 | かみしばい | 「うさぎ・ぞう・あり」 |
3分 | 鑑賞 | クラシックを聴いて鑑賞する |
2分 | あいさつ | 「さよならのうた」をみんなで歌う |
おまけ | 右手と左手を覚える 数のカード 動物歩き |
3歳児クラスではこのような内容でレッスンをします。
曲の楽譜はセミナーに参加するともらえます。
即興演奏が得意な方は動物のイメージの曲などを即興でどんどん弾いてあげるといいと思います。
もっと詳しい内容が知りたい方はこちらの本を参照してみてください。
まとめ
ここまで第4回のかすみミュージックスクールリトミック指導カレッジⅡの内容をご紹介してきました。
今回もとても勉強になる内容がたくさんありました。
3歳児の身体的特徴や心の特徴も知ることができました。これにより3歳児のお子様を相手にする時もよく特徴を理解しながら接することができるようになると思います。
レッスン内容も大切ですが、各それぞれのお子様の成長度合いと特徴を理解し接することもとても重要ですので、とてもいい勉強になりました。
これからもリトミックの勉強を続けて小さいころから音楽に触れあえるレッスンを展開していきたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。