2021年3月11日(木)にかすみミュージックスクールリトミック指導カレッジの第6回目のセミナーを受講しました。
今回は絶対音感を付けるための指導法のセミナーでした。
絶対音感を付けるためのセミナーを受けようと思ってもなかなかないので、この回は一番心待ちにしていた回でもあります。
この記事では絶対音感を付けるためにはどのように指導していけばいいのかをご紹介します。
この記事を見ればどのように絶対音感を付けさせていくのかがわかると思いますので、是非最後まで読んでいってください。
絶対音感を付けるための練習方法
絶対音感を付けるためには和音と色を結び付けて14種類の和音を覚えていきます。
14種類の和音と色は以下の通りです。
和音 | 旗の色 | 和音 | 旗の色 |
ドミソ | 赤 | ラド♯ミ | 黄緑 |
ドファラ | 黄色 | レファ♯ラ | 肌色 |
シレソ | 青 | ミソ♯シ | 藤色 |
ラドファ | 黒 | シ♭レファ | 灰色 |
レソシ | 緑 | ミ♭ソシ♭ | 水色 |
ミソド | オレンジ | ||
ファラド | 紫 | ||
ソシレ | ピンク | ||
ソドミ | 茶色 |
となっております。
そしてドミソ(赤)の和音をはじめに教えます。
「赤」を始める時の声掛け
赤を始める時の声掛けはこのように行います。
「これ何かわかる?そう、赤い旗。これからお母さんがピアノで赤の音を弾くから、よーく聴いてちょうだいね。赤の音が聴こえたら、(赤)と元気に言いながらすぐにこの赤い旗を高く上げてね」
「旗は机の上に置きましょう。手はお膝の上に置きましょう」(お手本はお母さんが何回かやって見せてください)
「じゃあお母さんの真似してやってみましょうね」といって赤い旗を覚えていきます。
「赤」を教える時の注意点
赤を教えるときは以下の点に注意してください。
ポイント
- 中央の「ドミソ」の和音だけを聞かせます。ほかの音域の「ドミソ」は聴かせません。
- 和音はいつも2.3秒くらいの長さで弾きます。短く切ったり、長く延ばしたりしないで、いつも同じように弾いてください。
- 強さもいつも同じ強さで弾いてください。
- 3つの音が均等に響くように弾いてください。
- もし右手だけで和音を弾くのが難しいときは、両手で弾いてください。
- 分散和音にして(ドミソの音をバラバラにして)聴かせないでください。
- お子さんには、和音の音名の「ドミソ」を教えないでください。
- 和音の音を歌わせないでください。
- 毎日5~6回練習してください。
- 出来不出来にこだわらず、いつも優しい態度で接してあげてください。
旗の練習をする時は以上の10個を注意して教えてあげてください。
和音の増やし方
「赤」がこたえられるようになったら次の和音の「黄色」を増やしていきます。
和音を増やすときは徐々に増やしていきます。
1日に10回の旗揚げを5セットやるとします。その場合は10回のうちの後半の9番目の和音の時に新しい和音の「黄色」を一つだけ入れてあげます。
この練習を何度も続け間違えなかったら今度は6番目と9番目に「黄色」の和音を入れてあげます。このようにして徐々に新しい和音を増やしていきます。
ここで焦らなくても全然いいです。焦って「赤」と「黄色」をくらべさせるとこれは絶対音感ではなく相対音感の練習になってしまいますので決して焦らないでください。
旗2本の練習について
旗2本の練習に時間がかかっても決して心配しないでください。
2本の旗の聴き分けは大人ならすぐにできます。お母さんもきっと、そうお感じになられることでしょう。
この2つの和音は高さが違います。赤と黄色の和音の音の高さを比べると、黄色の方がちょっと高めです。そう思って聴けば大人ならすぐに区別ができます。
でもお子さんは、2つの音を聴き比べて聴いているわけではないのです。その音そのものを、覚えようとしているのです。ですから、覚えるのにはとても時間がかかります。
長くかかった例では、2本の旗の練習に、1年以上もかかった例もあります。ですので焦らずに練習を続けてあげてください。
まとめ
ここまで絶対音感を付けるための指導法についてご紹介してきました。
この練習を毎日5~6回続けるのはとても大変なことです。しかしこの練習を続けた先には6歳までにしかつかないと言われている、絶対音感を付けられる可能性がかなり高くなります。
絶対音感は大人になってからつけることは不可能です。お母さんの頑張り次第でお子さんに一生役立つ絶対音感を、付けさせてあげることができるのです。
毎日の歯磨きのように習慣化してあげることでこの練習は続けやすくなりますので、日常の合間に取り入れてみるといいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。